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    生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)

    生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)
    福岡 伸一
    生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)
    定価: ¥ 777
    販売価格: ¥ 777
    人気ランキング: 128位
    おすすめ度:
    発売日: 2007-05-18
    発売元: 講談社
    発送可能時期: 通常24時間以内に発送

    蛇足を承知で、、、
    多くのレビューによって絶賛されている作品ですので、
    蛇足を承知で書かせていただきます。

    私は宇宙物理の研究者ですが、
    以前からこの分野には興味を持っていました、
    入門書・専門書をいろいろ読んだのですが、
    細胞からDNAに掛けての物理的位置関係と相対的機能(要は基本です)
    が良くわかりませんでした。
    妻は分子生物学の研究者なので、いろいろと教えてもらえるのですが、
    それでもよくわかりません。

    ところが、この本は入門書として完璧です。
    よくわからなかった事を、すべて見事に説明してくれています。
    その上、分子生物学を考える上では避けて通れない倫理的問題にも
    触れてくれています。

    そして、強調したいのは、作者の水際立った文章力です。
    本来は難しいことを、実に優しい(易しい)日本語で、
    実にわかりやすく、そして非常にテンポ良く書かれているので、
    読み始めたら止まりません。私も実質、出張の移動中に読みきりました。
    「動的平衡」をキーワードに福岡流分子生物学の世界を満喫してください。
    後世に残る名著でしょう。



    “怒涛の大推薦!!”の広告にも納得の感動
    本屋さんで平積みされている新書には、がっかりさせられることが多いのですが、この本はまさに感動です。

    プロローグの書き出しから、エピローグの結びにいたるまで、無駄の無い、しかも情緒ある語り口で一気に読ませます。
    分子生物学という一般人にはちょっと難しい内容なのに、ページをめくる毎にどんどん惹き付けられていきます。
    マンハッタンの情景描写など、本論とは直接関係していない部分での書き方も実に丁寧で、小説を読んでいるようです。

    筆者の“生物が生物であるが理由”に向けての洞察にも惚れ惚れしますが、何より“自然”に対する“思い”に心打たれます。
     「私たちは、自然の流れに跪く以外に、そして生命のありようをただ記述する以外に、なすすべはないのである」
    結びの一文は、ありふれたコメントに見えるかもしれませんが、本書を読み終わるまさにその時に、本当に感動できる言葉となります。

    帯文に眉につばして購入しましたが、本当に良い本と出会えました。



    面白いけれど読み解くのはそれなりに大変
    通常、「生命」とは、「自己複製するもの」と定義される。その定義に従えば、ウィルスは確かに生物だ。だが、一切の代謝を行わず、極めて機械的な働きしかそこには見えない。

    著者は、「生命」を再定義し、「動的平衡にある流れ」とする。生物のタンパク質はすさまじい勢いで入れ替わっており、あっというまに身体を構成するタンパク質はまったく別のものになる。しかしその一方で、個体としての生物は変わることなく存在し続ける。

    この極めて動きに富んだダイナミズムこそが生命の本質だ、と。つまり、著者が提唱する新たな生命観は、従来のそれに欠けていた「時間」という視点を取り入れ、時の不可逆的な流れの上にあって平衡状態を保とうとする動き、ということを意味する。

    生命とは躍動し、生々流転をするものだという、私達が直感的に感じる「生命」というものに対するイメージを追認するこの定義は、大変に魅力的に思える。

    そして、その結論に至るプロセスは、一種の謎解き的な面白さ、知的関心をくすぐる面白さに貫かれており、実のところ40万部も売れるような簡単な本でもないのに、一生懸命読み解こうという気にさせられる点で得がたいものだった。
    (とはいえ、やっぱり40万部も売れるようなやさしい本でもないよな、というのが正直なところです。相当読み終わるのに苦労しました)

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